透明都市
物語の舞台は近未来のフランス。児童虐待や性犯罪、腐敗・汚職などへの抗議の運動が高まり、弁護士や建築家の主導で新しい都市が建設された。
それが透明都市、すなはち、家の壁や内部の仕切りもすべてガラス状の透明素材で作られている都市である。
この世界では、視線をさえぎるものはなく、隅々まで見通しがきく。
そんな「透明性」の世界では、責任ある市民が思いやりあるまなざしで相互の安全性を見守るユートピアになるという。
この透明都市では格段に犯罪が減り、警察組織は不要となり、代わりに安産管理人が街を見まわり、違反があれば犯罪予防措置をとり、必要があれば出動する。
物語の主人公、エレーヌは元警官で、現在はこの透明都市で安産管理人を務める。
彼女は、一年前にこの町に住むある家族が突然にいなくなり行方不明となった事件を追いかけている。
物語はこの摩訶不思議な「透明都市」の姿が描かれ、そこで起きた行方不明不明の謎をエレーヌが解き明かしていく・・・、という。
「透明都市」という設定はとても面白いが、ストーリーは少しまどろっこしいと感じました。
アマゾンでこの本をさがす ➡ 透明都市