カテゴリー「ノンフィクション」の記事

2024年9月 7日 (土)

私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ

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著者は大阪生まれのタレントで作家の遥洋子氏です。

有名人である彼女は何度もストーカーの被害をうけ命の危険を感じるような目にもあった。

そして、その都度、警察にも相談したが、「殺される」と身の危険を訴えてもおざなりの対応しかしてくれなかった。

それでも彼女は必死に訴え続け、更に警察が頼りにならないなら自分で守るしかないと行動に出た・・・。

この本では、彼女が実際に経験したストーカーや、他のストーカー殺人事件に基づいて、ストーカーから”いかにして身を守るか”が書かれています。

実際、警察にストーカー被害を訴えても警察は何もしてくれない。以前はそんな状態だったようです。

その後、ストーカーに対する新たな法律の制定により改善はされたようですが、また、その法律にて対応できない新たなタイプのストーカーが現れるという”イタチごっこ”のようです。

この本の最終章にはストーカーによる最悪の被害を避けるためにはどのようにすればよいか、著者の経験に基づく助言があります。

ストーカー被害は警察や弁護士などに相談しても、適切に対応してもらえないことが多く、自分での対応に頼らなければならない現状のようです。

ストーカーに悩む人には是非この本を参考にしてストーカー被害を最小にするよう自衛していただきたいと思います。

 

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2024年8月16日 (金)

つながり過ぎた世界の先に

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この本はマルクス・ガブリエルというドイツの哲学者が書いた本です。

書かれた時期は世界的にコロナ{COVID-19)が蔓延している頃です。

マルクス・ガブリエルはコロナによるパンデミックにより、世界中が1つの喫緊の問題に取り組まざるを得なくなった事態が起きたことからこれからを予見するのです。

人々がグローバルに行き来する時代、いわば、人びとが「つながり過ぎた時代」故に起こった災厄に覆われた。

人びとは感染のリスクに晒され、医療がひっ迫し、経済活動が制限され、海外への渡航もままならない、そんな状況でした。

著者が実存主義の哲学者ということで、書かれていることが理解しづらい面がありますが、哲学者はこんな風に考えるのかと新しい発見もありました。

 

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2024年6月 8日 (土)

続 窓ぎわのトットちゃん

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最近、黒柳徹子さんが書かれた「窓ぎわのトットちゃん」の続編が発行されました。

「窓ぎわのトットちゃん」では黒柳徹子さんが通っていたトモエ学園が空襲で焼け落ちたところで終わっています。

この続編では、その後、青森に疎開した時のことなどが書かれ、続いて戦後、東京に戻ってからの生活が書かれていきます。

東京の自宅は空襲で焼けてありません。そんな中での生活が書かれていきます。

その後、徹子さんは香蘭女学校に通い、それから、NHK専属の東京放送劇団員に採用される過程が描かれています。

前作同様、黒柳徹子さんの型破りなエピソードが溢れる内容でとても面白かったです。

前作に加え、この本により、黒柳徹子さんが歩んでこられた人生に触れて、とても幸せな気分になりました。

 

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2021年10月30日 (土)

歪みの国・韓国

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海を隔てて隣り合う国・韓国、近くて遠い国とも言われる。

そんな韓国の本当の姿を詳しく解説したのがこの本です。著者は韓国・ソウル生れの社会学者・金慶珠氏です。

日本人の韓国に対する感情は、韓流ドラマやK-POPなどの人気など親しみを持つ人がいる一方、竹島や慰安婦問題など韓国の反日運動などに嫌悪感を持つ人も多い。

同様に韓国でも日本に対して反日的な人と親日的な人の2極化があるようです。

この本では日本人に意外と知られていな韓国の経済成長の過程と政治体制の歴史的な過程を「歪み」という問題を軸にして解説されており、改めて韓国のことがわかってきました。

皆さんも、この本を読んで隣の国・韓国の真実の姿を知ってみたいと思いませんか。

 

2021年10月16日 (土)

実録・闇サイト事件簿

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インターネットの世界に「闇サイト」と呼ばれるサイトがあるらしい。

何となくアンダーグラウンドな、犯罪の匂いのする違法なサイトだろうと思う。

「闇サイト」とはどんなものなのか?「闇サイト」は何のために どんな人物が開設したものなのか?「闇サイト」にはどうやってアクセスするのか?

そんな疑問を持ってこの本を読み始めました。

この本では、そんな疑問に答えるのはもちろん「闇サイト」で起きた様々な事件が紹介されています。

この本によれば「闇サイト」の分類として、「自殺系サイト」、「出会い系・家出サイト」、「薬物違法販売系サイト」などがあるようです。

また殺人さえも請け負うような内容を掲げたサイトもあり、犯罪の温床ともなっているようです。

犯罪小説を地で行くような「闇サイト殺人事件」も発生しています。

現代社会の闇・インターネットの「裏」をわかりやすく解説した、戦慄の実録ルポです。

 

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2021年9月 4日 (土)

レオナルド・ダ・ヴィンチ

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レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯をその作品と残された多数のメモや資料をもとに解説した本です。

その名は誰でも知っているレオナルド・ダ・ヴィンチですが、その生涯や多くの作品の制作意図などを知っている人は少ないでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチは絵画や彫刻などを制作した芸術家としてだけでなく、建築家、技術者、発明家として多くの業績をあげています。

私もこの本を読んで初めて知ったことが多く、レオナルド・ダ・ヴィンチ像が全く変わりました。

彼が芸術家であるだけでなく、その科学的探究心とそれによって残された数々の業績についても、この本を読んで納得できました。

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下巻では「最後の晩餐」や「モナリザ」などのレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な作品の制作過程や解説がされているほか、彼の画家としての活動だけでなく解剖学、光学、機械工学や水力工学、軍事技術、幾何学、舞台芸術など多種多様な探究について書かれています。

そして、この本には彼の作品の写真や残されている下絵やメモの図などが多数載っており、それも楽しめます。

この本は今まで描いていたレオナルド・ダ・ヴィンチのイメージが強烈なインパクトで一新されることと思います。

上下2巻の分厚い本ですが、是非、読んでみてください。

 

 

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2021年8月10日 (火)

ロッキード

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この本は1970年代に起きたロッキード事件について書かれた本です。

ロッキード事件とは、当時、日本の総理大臣だった田中角栄氏が、米国のロッキード社から賄賂を受け取り、全日空にロッキード社製の旅客機「トライスター」を購入するように働きかけたという罪に問われた事件です。

この事件により、庶民宰相として人気があった田中角栄氏が金権政治家の烙印が押されることになりました。

この事件で第一審で有罪の判決を受けた田中元総理は無罪を主張し控訴したのですが控訴審の途中で脳梗塞で倒れこの世を去りました。

田中角栄氏が亡くなったため控訴は棄却されて、この事件の真相解明は途中で終了しました。

事件から40年以上過ぎた今、この事件を振り返ってみるとあまりにも疑問点が多い・・・ということで改めて事件関係の資料を洗い直し、「真相」を浮かび上がらせたものだということです。

600ページ近くもある分厚い本でしたが、読み進めるうちに今までぼんやりとしか知らなかったこの事件について詳しく知ることができたとともに当時行われたこの裁判には多くの疑問点があることがわかりました。

近年になって、政治家としての田中角栄氏が再評価されているそうです。田中角栄氏には今の政治家にはない魅力を感じる人が多いといわれているそうです。

今の政治家に落胆している方に読んでいただきたい一冊です。

2021年7月24日 (土)

女帝 小池百合子

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現在の東京都知事である小池百合子氏のことを描いた本です。

兵庫県の芦屋市出身で「芦屋令嬢」として育ったという彼女は破天荒な父のもとエジプトのカイロ大学に留学し、その後、キャスター時代を経て政治の道を志した。男性社会にありながら常に「風」を巻き起こし、権力の頂点を目指していった。

そんな彼女にはいくつかの疑惑が付きまとう。その一つがカイロ大学を首席で卒業したというもの。この本の中ではカイロ大留学時代の彼女の生活が明らかにされています。

多くの人の証言と綿密な取材に基づいて小池百合子氏の現在までの人生を描いたこの本で明かされた内容は今まで私が持っていた「小池百合子像」が音を立てて崩れました。

そしてこの本に書かれたことを理解したうえで彼女の政治行動・発言を見ると、そのしたたかさが納得できるとともにその理由が理解できます。

権力の頂点を目指すにはただの「いい人」では無理で、やはり「悪人」の面を持たねばならないのでしょうか。

このようなノンフィクションはとても面白いです。あなたにも是非お勧めする一冊です。

 

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2021年6月26日 (土)

スマホ脳

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今では誰でも持っているスマホだが、最新の研究でスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていくということが明らかになったという。

この本の著者はスエーデンの学者で精神科医で脳科学などの様々な研究データを元にスマホが人間の脳に与える影響を調べたものです。

スエーデンでは平均で一日四時間、若者の二割は7時間もスマホを使っているそうです。日本でも同様でしょう。その過度の依存が睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下などを引き起こすことが明らかになっています。

人間に備わった脳の働きにスマホからの刺激が作用し、上で述べたような障害を引き起こすメカニズムが詳しく解説されています。

スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツなどのIT業界のトップはわが子に一定の年齢になるまでスマホなどのデジタル・デバイスを与えないと言っていたそうです。

スマホを片時も手放せないと思っている方、子供にスマホを買い与えるべきかどうか悩んでいる方、そんな方には是非この本を読むことをお勧めします。

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2021年6月11日 (金)

警察手帳

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「警察手帳」という題名のこの本、もちろん警察手帳のこともしっかり書いてありますが、警察手帳のことのみを描いた本ではありません。

この本は「警察」について書いてある本です。

その内容を挙げると、

  30万人もの警察職員はどのような仕事をしているのか?

  刑事とはどんな人か?

  警察手帳の中身は?

  ドラマとの違いは?

  警察官になるには?

  待遇や昇進の条件は?

  警察庁とは何か?

  キャリアとノンキャリアの関係は?

等々、警察キャリア出身の作家が警察の真実を詳しく書いた、とてもユニークな読み物です。

私はテレビで刑事ドラマをよく観るのですが、ドラマによって警察のさまざまな部所や役職のユニークな個性を持った主人公が描かれています。

なので、本当の警察の姿はどんなものなのか疑問に思っておりました。

この本を読んで、本当の警察とはどんなものなのかよくわかりました。

そして、これから刑事ドラマをより楽しくみられるようになると思います。

とても参考になりました。 

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