カテゴリー「古代史」の記事

2020年11月28日 (土)

神社が語る関東の古代氏族

480x800

この本の題名をご覧になって、多くの方はこんな本を読むとはなんて物好きな人だろうとお思いなるのではないでしょうか。

けれども、実は関東の古代史は結構面白いのです。

群馬県の岩宿遺跡で日本初の旧石器が見つかったことは良く知られていますし、縄文時代の遺跡も数多くあります。

そして、古墳時代、関東には巨大な古墳がたくさんあり、その数、規模は近畿地方に匹敵するものだそうです。

では何故、関東にそんなに多くの巨大古墳が作られたのか?

この本では、関東の古墳時代を神社伝承やその奉斎氏族の歴史などからたどり、上毛野氏や渡来系氏族、そして物部氏や蘇我氏、出雲系氏族などの足跡が浮かんでくると論じています。

興味があるかたは是非読んでみてください。

2019年1月18日 (金)

蘇我の娘の古事記

428x640

この物語の始まりは西暦645年、それまで絶大な力をふるっていた蘇我の蝦夷と息子の入鹿を中大兄と中臣の鎌足が誅殺する出来事が起きた。

そこから、この物語は始まる。

主人公は蘇我の蝦夷のもとで国史の編纂の仕事をしていた渡来人の恵尺の子ヤマドリとコダマの兄妹である。

妹のコダマは目が見えないが記憶力がよく、聞いた昔話をすべて記憶し、語り部として子供たちに聞かせるのだった。

そして父、恵尺の編纂している国史(大王記)までも記憶していくのだった。

しかし、蘇我氏が討たれた後、国史の編纂は行われなくなり、大王記の文書も紛失してしまった。

しかし、大王記は語り部のコダマの記憶の中に残っていた。

そんなコダマには実は重大な出生の秘密があった。

壬申の大乱へと続く歴史の波に翻弄されながら、コダマは父、恵尺らが編纂した大王記の物語を巻物に記していくのだった。

そして、それは巡り巡って古事記を編纂したとされる太安万侶の手に渡っっていくのである・・・・。

大和王朝の時代を背景に語り部による日本の国の創生の物語である。

2017年8月19日 (土)

邪馬台国の謎

Photo日本人はいつどこから来たのか、日本人のルーツは?

邪馬台国はどこにあったのか・・・。

この本はそんなことを書いた本です。

この本はNHK出版の本ですので、NHKの取材をもとに出版された「歴史への招待」をもとに再編集されたものだそうです。

部分的にはインタビュー形式で描かれたところもあります。

内容は特定の学説に拘るのではなく、様々な学説を取り上げてあり、人類学、民俗学、考古学など、様々な角度からアプローチしてあります。

「邪馬台国がどこにあったか」というのは古くからの論争がなされていますが、それぞれ決定的な証拠はありません。

しかし、最近の発掘ブームの中で、ある日突然、邪馬台国の所在地を表す決定的な物的証拠が見つかる可能性もあるかもしれません。

古代史へのロマンをかきたててくれる一書です。

2015年8月21日 (金)

日本の「神話」と「古代史」がよくわかる本

Img_20150629_0001この本は「古事記」と「日本書紀」の物語をわかりやすく解説したものです。

日本神話に関する本を何冊か読んだのですが、なかなか理解できないのです。

たとえば、登場する神の名前がカタカナで長いため、読みにくく、似た名前の神が次々現れるのでまったく覚えられないのです。

この本では、その理解しにくい物語を理解しやすくする工夫がされています。

まず、記紀の時代を順に8つの章に分け、まずその時代のあらすじが書かれています。

その後、詳しい物語を「古事記」と「日本書紀」の内容を対比するように書いてあるのです。

その後に、その章に登場する人物(あるいは神)についての解説があるのです。

そしてそれらの内容は項目ごとに1~3ページの長さに簡潔にまとめられていますので、とても読みやすいのです。

前の内容を思い出すために読み直そうとした時どこに書いてあったのかは項目を探せばすぐに見つかるのです。

そうはいっても、この頃の歴史は何度読んでもわかりにくいと思います。

続きを読む "日本の「神話」と「古代史」がよくわかる本" »

2015年3月20日 (金)

人類誕生から大和朝廷までの700万年史

700私たちの古代史についての知識は、人類誕生以降、石器時代、縄文時代、弥生時代など項目的には良く知られています。

しかしながら、それが年代的にいつ頃で、具体的にどのようなものであったかを理解している人は少ないではないでしょうか?

この本では、約700万年前にアフリカで誕生した人類の祖先が、その後長い期間を経てどのようにして日本列島にまでたどり着いたのかが詳しく書かれています。

そして、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、邪馬台国から古墳時代そして大和朝廷までの日本の歴史が詳しく書かれています。

学校で習う歴史の教科書には十分に載っていない内容がわかります。

*******     *******

続きを読む "人類誕生から大和朝廷までの700万年史" »

2014年11月21日 (金)

古代出雲と大和朝廷の謎

Photo古代の日本では、出雲系邪馬台国から天照系大和朝廷へという大きな転換期があったのではないか・・・という見地からこの本は書かれている。

邪馬台国の所在地は奈良県の大和盆地、そのなかでも卑弥呼が居住した祭政の中心地域は纏向遺跡(まきむくいせき)とする。

古代大和の信仰は三輪山の大神神社、すなわち出雲系の神を祀っていた。

ということは邪馬台国は出雲系の人々による国だった。

近年の年輪年代法の登場により古墳などの年代が見直され、魏志倭人伝の邪馬台国の年代と纏向遺跡の年代が重なるようになった。

そして卑弥呼の墓はその地で最初に出現した巨大前方後円墳、箸墓(はしはか)となる。

卑弥呼は2世紀後半に各地の勢力から共立されて女王になるが、その卑弥呼は箸墓に埋葬されたとされる倭迹迹日百襲姫(やまととひももそひめ)だということになる・・・・・・・・。

続きを読む "古代出雲と大和朝廷の謎" »

2014年10月 3日 (金)

神武東征の謎

Photo以前、このブログで「天孫降臨の謎」を紹介した。

今回の「神武東征の謎」はその続編となる。

それは皇祖神が、はじめ九州の日向の高千穂峰に降臨し、丘づたいに「野間岬」にたどり着いた。

そして、その末裔である神武天皇が「日向」の地から大和に向かって進軍したという記紀の記述がある。

「天孫降臨の謎」では三世紀の後半から四世紀の初めころ、北部九州の高良山付近に君臨していた邪馬台国のトヨが畿内ヤマトとの政争に敗れ、南部九州に逃れて、のちにトヨの末裔がヤマトに迎え入れられたために、天孫降臨神話が誕生したと説かれている。

この「神武東征の謎」では、なぜ神武天皇は「日向」の地からヤマトの地をめざしたのかを神武天皇の正体を検証しつつ、さらなる謎解きの鍵である出雲の国譲りの真相とからめて謎解きがされている。

続きを読む "神武東征の謎" »

2014年4月25日 (金)

出雲と大和

Photo出雲といえば荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡から厖大な数の銅剣や銅鐸が出土し、また出雲大社の境内から社殿を支えていた巨大な柱が発掘されるなど想像を超える遺物遺構が発見されている。

この本は出雲は大和朝廷に隷属する存在と考えられていた今までの考えを覆し、古代史の中での出雲を新しい位置づけをしようとしたものである。

奈良盆地の中央部東側にある三輪山は大物主神が祀られている。

大物主神とは出雲大社に祀られる大国主神と同じ神である。

なぜ大和の国の三輪山に出雲の神である大物主神は祀られているのか。

そしてなぜ大国主神の分身としての異名を持つ神々が日本各地に存在するのか。

出雲系統の祭祀である「磐座信仰」について。

などが語られていく。

続いて、邪馬台国について語られていく。 

著者は邪馬台国は大和にあったと推定する。

この本では魏志倭人伝に書かれた北九州にあったと推定される不弥国から邪馬台国への道程を次のように解釈している。

不弥国から水行20日で投馬国へ至るのであるが、不弥国(北九州)から日本海ルートを通ったと推定し投馬国を出雲あたりと推定する。

そして投馬国から更に水行10日で着くところを丹後あたりとする。

丹後で上陸しそこから南へ陸行1か月で到着したのが大和国(奈良県)と推定し、そこが邪馬台国であったとする。

実はこの道こそ出雲と大和をつなぐ道と重なり合うルートであると推定している。

そして当時、邪馬台国を含め中国、北陸、近畿地方は出雲政権と密接な関係があったとしている。

続きを読む "出雲と大和" »

2014年1月 4日 (土)

葬られた王朝

Photo「古事記」や「日本書紀」などに書かれた出雲神話は、かつてはまったくのフィクションであると考える歴史家が多かった。

この本の著者「梅原猛」氏もそうであった。

しかし、1984年の荒神谷遺跡の発見、1996年の加茂岩倉遺跡の発見、更に出雲を中心とする多数の四隅突出型墳丘墓の発見により、出雲を中心とする日本海沿岸に根強く1つの権力が存在し続けたと考えざるを得なくなった。

そして梅原猛氏は以前の出雲神話はフィクションであるという考えを改め、「古事記」に書かれた出雲神話が「古事記」編纂者が勝手に作り上げた神話ではなく、古くから日本の朝廷で語り継がれていた古物語であることを考古学的遺物により裏付けられることを証明している。

出雲王朝はスサノオに始まり、その六代子孫のオオクニヌシが繁栄させたとする。

ヤマト王朝の始まりとされる神武天皇は、日向からはるばると遠征して、ヤマトを占領した。

しかし占領軍が権力を保つ為に、かつてこの国を支配したオオクニヌシ一族と深い姻戚関係を保つことによりが必要であったと述べられている。

そして出雲王朝がどのように葬られ、「古事記」「日本書紀」等が書かれた背景と、出雲大社が建造されるに至る物語が検証されている。

続きを読む "葬られた王朝" »

2013年5月18日 (土)

古代史ミステリー

Photo書 名:日本の古代史ミステリー
     謎解き散歩
発行所:新人物往来社

この本は日本の古代史にかかわりのある土地を歩きながら解説した探訪記です。

そしてテーマ別に18人の執筆者により書かれたものです。

この本は詳しい地図(google mapなど)を見ながら読み進めていくととても面白いです。

地図と照らし合わせながら読んでいると、そこに行ってみたくなりますよ。

では、その18のテーマを紹介しましょう。

続きを読む "古代史ミステリー" »