京女の嘘
まず最初に大学の研究所で働く著者が経験したエピソードが述べられている。
東京出身の某研究者(男性)が事務手続きのちょっとしたミスで当惑させられた。
事務補助の若い女性が、そのことで彼に釈明する光景をたまたま目撃したという。
京都出身の女性はこう言った。
「センセ、今回のことは、かんにんね」」
こう言われた先生は、それ以上怒ることなく彼女を許したそうである。
京都の女性の「かんにん」の言葉は東京の男性にとって、ただの「ごめん」とは違う含みを感じるようであると著者は言っている。
そして、私もそれに納得してしまう。
特に女性が話す京都弁には不思議な魅力があるのである。
そんな京女のことが書かれているのですが、なぜか後半は一般的な女性についての歴史的な話から、美人と不美人についての話になっていくのである。
それでも結構、蘊蓄のある内容で面白かった。