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日本の理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ(スパコン)「富岳」は2020年、スパコンの計算速度などを競う世界ランキングで2期連続の王座に就いた。
巨額の開発資金と大規模な設計チームの並外れた頭脳と集中力が求められるスパコン・プロジェクトは、その国の経済力や科学技術力など国力を反映するといわれます。
この本では「富岳」のようなスパコンの中核をなす「半導体」、そしてその活用対象として、今、最も期待されている「AI(人工知能)」という2つの分野に焦点を当て、日本が再び科学技術立国として歩みだす為の道を探る内容となっています。
「富岳」というスパコンがどういうもので、どのような経緯で開発されたのか、どのように活用されているのか分かります。
更に、スパコンの次に来るといわれる夢の超高速マシン「量子コンピュータ」にも言及しています。
そして米中の貿易戦争は、今後のスパコンの開発競争にも大きな影響を与えることが予想されます。
スパコンなど先端技術に興味のある方はもちろん日本の科学技術水準に関心のある方に是非お勧めしたい一冊です。
「ブラタモリ」シリーズの第8巻です。
この巻では、「横浜」「横須賀」「会津」「会津磐梯山」「高尾山」が取り上げられています。
「横浜」では、原点は100戸ほどに家が並ぶだけだった小さな村が人口370万の巨大都市となった横浜発展の知られざる秘密が明かされます。
「横須賀」では、150年前にドック建設が始まって以来、この港が”要港”であり続けた理由にせまります。
「会津」では、会津人が柔軟な発想で町を発展に導いたアイデアマンだったことが語られています。
「会津磐梯山」では、磐梯山の名所を回りながら”宝の山”とまで歌われた磐梯山の景観の成り立ちが語られています。
「高尾山」では、都心からわずか1時間の豊かな自然が残り、年間300万人もの登山客が訪れる”高尾山”にある数々の「ナンバーワン」とは何か?がわかります。
物語の主人公・杉村三郎は東京都内に事務所を構える私立探偵である。杉村は、また調査会社の下請けの仕事も行っている。
この本の中には以下の4編の物語が収録されている。
その4編の題名は 「聖域」、表題作「希望荘」、「砂男」、「二重身」となっている。
それぞれが一つの小説として完結しており、4編を通して彼の生い立ちから現在までがわかるように構成されている。
「聖域」では、ある日、杉村三郎のもとに亡き父・武藤寛二が生前に「昔、人を殺したことがある」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込んだ。果たして武藤寛二は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと・・・。
なお私立探偵・杉村三郎が登場する小説は「杉村三郎シリーズ」としてこれ以外にも出版されているようだ。
飲食店業界の周辺には料理評論家、食評論家、レストラン・ジャーナリスト、フード・ジャーナリスト、フード・ライター、グルメ・ライターなど様々な肩書を持った方々がいます。
しかし、彼ら絶賛するレストランが彼らが言うほど素晴らしい店なのか疑わしいようです。
これらの評論家やライターの他に、どんな店に行っても、どんな料理を食べても「美味しい」を連発するテレビ番組や芸能人などもそうです。
私たちはこのような方々のヨイショ記事に踊らされているのです。
そして、この本の中では、頭の中は金儲けばかりの「性格の悪い料理人」、「メディアと店の癒着」、問題だらけの「ミシュラン」等、問題点が辛口で語られています。
更に飲食店業界の実態と悪しき風習などが詳しく語られており、そうだったのか、と納得することがたくさんありました。
私たちは、評論家や芸能人の「おいしい」のヨイショ記事に踊らされることなく、自分の舌で本当においしい店を見た受けることが大切だということがわかりました。