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2022年9月

2022年9月24日 (土)

メタバースとは何か

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皆さん、「メタバース」という言葉を聞いたことありますね。

メタバースとは言葉で定義すれば「サイバー空間における仮想世界」とでもなるそうです。

きっとドラマなどでヘッドセットを着けて仮想空間の中で歩き回ったり出会った人と会話をしたりする様子を見たことがあるでしょう。

あのフェイスブックが社名を「メタ」と変更し、メタバースに注力するようです。メタバースに乗り出そうとしているのは旧フェイスブックだけではないようです。

GAFAと呼ばれる巨大企業はいずれも何らかの形でメタバース的な分野への進出を企てているようです。

この本は、その「メタバース」について詳しく解説した本です。

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2022年9月17日 (土)

ブラックボックス

Photo_20220818114101主人公のサクマ(佐久間亮介)は自転車(ロードバイク)を駆り、短時間で書類などを目的地まで運ぶメッセンジャーである。

物語の中でメッセンジャーという仕事の子細な描写があり、それが過酷な仕事であることがわかる。

サクマは高校を出てすぐに自衛隊に入ったが、1任期でやめて、次に不動産屋に就職し営業職として勤めていたが、いざこざで首になり、いくつかの仕事を転々とし、メッセンジャーの仕事におちついた。

しかし、メッセンジャーは一生続けられる仕事ではない。

サクマには同棲中の彼女もいるが、今の仕事では将来の見通しは立たない・・・・・。

物語の中ほどで前半が終わり、続く後半では主人公の境遇が全く変わってしまっている。

なぜそうなったかは徐々に語られていくのだが、サクマは新たな境遇のなかで改めて自分を見つめなおすことになるのだった・・・。

物語の中でメッセンジャーの仕事や自転車に関するかなり詳しい描写や蘊蓄が語られるが、主人公の経歴が作者・砂川文次氏の経歴と重なる部分があり、どこまでが作者の実体験に基づき、何処が取材によるものなのかも興味深い。

第166回芥川賞受賞作品です。

2022年9月10日 (土)

正義を振りかざす「極端な人」の正体

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ネットを見ていると、極端に攻撃的な意見を書き込んでいる人を見かける。

そういった書き込みの多くは、誰かを頭ごなしに否定したり、侮辱・罵倒したりしている。

これは明らかに「他人に迷惑をかけている行為」であり、他者を尊重していない書き込みである。

そういった書き込みによる「炎上」のニュースも良く見かけるし、その結果、不幸な結末を向える事例も跡を絶たない。

そのような書き込みをする人の中には、ひとりで多数のアカウントを持ち別々の人物を装って誹謗中傷を繰り返す人もいるという。

そんな人たちは、自分勝手な思い込みによる正義感から、正しいことをしているつもりで誹謗中傷を行っているようだ。

また「極端な人」はネット上だけではない。現実社会でも極端なクレーマーが増加しているらしい。

この本では、そんな「極端な人」とは一体どんな人たちなのかを様々な調査から明らかにしている。

そして「極端な人」の人物像は私たちの予想とは異なる人物像が浮かび上がる。そして誰でも「極端な人」になりうる可能性があると警鐘を鳴らしている。

SNSなどで書き込みをしている人には是非この本を読んで自分の投稿姿勢を振り返ってみていただきたい。

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2022年9月 3日 (土)

日の名残り

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かつてイギリスの政界の名士であったダーリントン卿に仕えた執事・スティーブンスが主人公で、物語は彼の語りによって進行する。

スティーブンスは自他ともに有能な執事として許していた。

ダーリントン卿が亡くなり、現在は館を買い取ったアメリカ人の富豪に仕えている。

そして、彼は休暇をもらい主人のフォードを借りて旅に出たのだった。

物語は彼が旅の途中で出会う風景と人々との出会いを描きながら、彼がかつてダーリントン卿に仕えていた頃の思い出が語られていく。

その中では女中頭だったミス・ケントンとの思い出も語られる。 実は、この旅の最後にはミス・ケントン(今は結婚してミセス・ベン)との再会が計画されていた。

彼はこの旅を通して彼の執事としての人生を顧みるのだったが・・・・。

思い出で語られるのは第二次世界大戦前の時代で、当時の英国の外交事情など興味深いところです。

さすが、ノーベル賞受賞作家カズオ・イシグロの作品、読みごたえがありました。

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