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2022年4月

2022年4月30日 (土)

ディープフェイク(小説)

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先日、「ディープフェイク」というドキュメンタリの本を紹介しました。今回紹介する本は、そのディープフェイクを題材にした福田和代さんの書かれた小説です。

中学校の教師・湯川鉄夫は過去に生徒間の事件を解決したことから「鉄腕先生」と呼ばれ、テレビ番組のコメンテイターとしても活躍する有名人でもあった。

そんな湯川は、彼が女子生徒とホテルで密会したと週刊誌で報道されたのだった。

更に、「ディープフェイク(AIによる画像合成技術)」により作られたと思われる、湯川が生徒に暴力を振るっている動画がネット上に拡散していった。

これにより湯川の日常は一変した。そして湯川の勤務する学校で更なる事件が起こるのだった・・・。

身に覚えのない容疑をかけられた湯川は身の潔白を証明する為に自ら真相の究明にのりだした。

画像合成技術の進歩により簡単にフェイク映像が作成できる現代に、誰にでも起こりうる出来事を描いたサスペンス小説をお楽しみください。

 

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2022年4月22日 (金)

デジタル・ファシズム

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デジタル化を促進するために、昨年デジタル庁なる部署ができ、「デジタル改革関連法案」が可決されました。

これにより、日本は様々な分野でデジタル化されていくことになるでしょう。

この本では日本で進められつつあるデジタル化には様々な問題があることを指摘しています。

デジタル化は行政、金融、教育、日本の公共システムなどで進められていますが、それがコロナ禍で進むデジタル改革によって規制緩和され、米中をはじめとする巨大資本による参入し放題である現状を問題提起しています。

スーパーシティ、デジタル給与、オンライン教育など、今の日本で起きていることの裏側を深く解き明かした内容です。

デジタル化され、AIによってコントロールされた未来社会に対する警鐘に耳を傾け、本来あるべき姿を見失わないようにしなければなりません。

日本に先駆けてデジタル化を進めたデジタル先進国で起きた様々な問題など実例が挙げられています。

しかし、日本の現状はデジタルに疎いお役所はデジタル化により利益を得ようとする業者と結託した政治家などにより、国民の利益をないがしろにした方向に向かいかねません。

2021年8月に発行されたばかりの本です。是非、皆さんにも読んでいただきたいと思う一冊です。

 

2022年4月16日 (土)

ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機

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この本を読むと、現在の日本経済の置かれている状況の危うさに心が震えるようです。

この本ではソフトバンク、農中、郵貯、それぞれの問題点を挙げて詳しく解説さっれています。

まず、ソフトバンクは多額の有利子負債を抱え、多くの会社に投資を行っていますが、そのいくつかの投資先で巨額の赤字を生み先行きに不安があるようです。この本の著者はソフトバンクには崩壊のリスクがあると書いています。

次に、農中(農林中央金庫)はJAバンクの預金を運用している金融機関ですが、農中が保有する証券には「焦げ付く」可能性が高いハイリスクのものがあまりにも多すぎるとしています。

郵貯(郵便貯金)についても将来の金融危機に対する不安があると書いてあります。

詳しくはこの本を購入して読んでいただくしかありません。

この本が発行された2020年3月以降、現在までは上記の事態は起きていませんが、新型コロナの影響や、ロシア軍のウクライナ侵攻等、世界の経済を震撼させる事態がお起きており、将来の不安は増すばかりです。

私たちは、最悪の事態にならないように世界の政治家の方達に期待するしかないようですね。

下の本の画像をクリックするとアマゾンの該当の本のリンクにつながりますので、そこのレビューなどを参考にしてください。

2022年4月 9日 (土)

ファーストラヴ

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この本は島本理生さんの作品で第159回直木賞を受賞した小説です。

女子大生・聖山環菜は父親殺害の容疑で逮捕された。環菜はアナウンサー志望でテレビ局の2次面接を受けていた。

物語の主人公の臨床心理士の真壁由紀はこの事件のノンフィクション執筆の為に環菜や阿蘇の周囲の人々への取材を始めたのでした。

取材を進めていくと「動機は自分でも分からないから見つけてほしい」と語る環菜の過去が次第に明らかになっていく。

由紀の夫・我聞や環菜の弁護士の庵野迦葉らと共に事件の真相を追っていくうちに閉ざされていた環菜の心にも変化が表れていくのでした。

そして、裁判の法廷で意外な真実が明らかにされることになるのでした。

この小説の中では、心に傷を持つ殺人の容疑者だけでなく、現在普通の社会生活を送っている登場人物たちも過去に男女の愛に関する心の悩みを持っていたという設定になっており、この物語はミステリーであり、恋愛小説でもあると思えます。

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2022年4月 1日 (金)

ディープフェイク

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この本の題名「ディープフェイク」とはAIを使用して改ざんもしくは生成されたメディア(写真、音声、動画など)のことだそうです。

かつては資金力のある映画会社でしかできなかった画像編集が今では誰でも簡単にメディアを加工することが可能になりました。

そのことにより悪意を持って偽情報として使われたり、誤情報として使われたりした合成メディアをこの本の著者は「ディープフェイク」と定義しています。

そして著者は、大多数の人間を取り巻く危険で信用できない情報があふれた世界を「インフォカリプス」と呼ぶことを提唱しています。

今や私たちは「インフォカリプス」の脅威さらされるリスクの真っただ中にいるようです。

この本の中で最初に取り上げているのがロシアによる国家レベルでの情報操作です。

先の米国の大統領選挙の際、SNS等の情報操作によりヒラリー・クリントンを大統領候補に出馬しないように仕向け、トランプ大統領を誕生させた工作がその例として挙げられています。

また、こうして選ばれたトランプ大統領は自らがデマ情報の発信者となり、米国内の分断をあおり続けていたことはご承知のとおりです。

このような情報操作はロシアのほかにも中国や北朝鮮、アラブの一部の国々も行っているようです。中国の場合、他国への干渉よりも自国内の統制のために力を入れているようです。

また、マスメディアの脆弱な発展途上国においては「インフォカリプス」により、深刻な人々の分断が大量虐殺などを引き起こしている例も少なくないようです。

是非とも皆さんにこの本を読んで「インフォカリプス」に立ち向かう力を身に付けていただきたいと思います。

   

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