女帝 小池百合子
現在の東京都知事である小池百合子氏のことを描いた本です。
兵庫県の芦屋市出身で「芦屋令嬢」として育ったという彼女は破天荒な父のもとエジプトのカイロ大学に留学し、その後、キャスター時代を経て政治の道を志した。男性社会にありながら常に「風」を巻き起こし、権力の頂点を目指していった。
そんな彼女にはいくつかの疑惑が付きまとう。その一つがカイロ大学を首席で卒業したというもの。この本の中ではカイロ大留学時代の彼女の生活が明らかにされています。
多くの人の証言と綿密な取材に基づいて小池百合子氏の現在までの人生を描いたこの本で明かされた内容は今まで私が持っていた「小池百合子像」が音を立てて崩れました。
そしてこの本に書かれたことを理解したうえで彼女の政治行動・発言を見ると、そのしたたかさが納得できるとともにその理由が理解できます。
権力の頂点を目指すにはただの「いい人」では無理で、やはり「悪人」の面を持たねばならないのでしょうか。
このようなノンフィクションはとても面白いです。あなたにも是非お勧めする一冊です。
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