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2021年7月

2021年7月24日 (土)

女帝 小池百合子

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現在の東京都知事である小池百合子氏のことを描いた本です。

兵庫県の芦屋市出身で「芦屋令嬢」として育ったという彼女は破天荒な父のもとエジプトのカイロ大学に留学し、その後、キャスター時代を経て政治の道を志した。男性社会にありながら常に「風」を巻き起こし、権力の頂点を目指していった。

そんな彼女にはいくつかの疑惑が付きまとう。その一つがカイロ大学を首席で卒業したというもの。この本の中ではカイロ大留学時代の彼女の生活が明らかにされています。

多くの人の証言と綿密な取材に基づいて小池百合子氏の現在までの人生を描いたこの本で明かされた内容は今まで私が持っていた「小池百合子像」が音を立てて崩れました。

そしてこの本に書かれたことを理解したうえで彼女の政治行動・発言を見ると、そのしたたかさが納得できるとともにその理由が理解できます。

権力の頂点を目指すにはただの「いい人」では無理で、やはり「悪人」の面を持たねばならないのでしょうか。

このようなノンフィクションはとても面白いです。あなたにも是非お勧めする一冊です。

 

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2021年7月17日 (土)

人喰い

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銀行員の花城佐記子の姉・由記子が彼女の勤務する本多銃砲火薬店の社長の一人息子・本多昭一との心中を暗示する遺書を残して失踪した。

二日後、昭一の遺体は発見されたが、由記子の行方はわからず、殺人の疑いがかかった。

佐紀子は真相を突き止めるべく行動を起こすのだった。

その矢先、本多銃砲火薬店の工場で事件が起こるのだった・・・・。

第14回日本推理作家協会賞を受賞したという傑作長編ミステリーです。

「人喰い」という、変わった題名ですが、これは、もう少し別の題名の方が良かったのではないかと感じました。

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2021年7月10日 (土)

親が知らない子供のスマホ

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スマホは便利です。電話としての役割はもちろん、インターネットもつながります。

そんな、スマホ時代に生まれた時からすっぽりと浸かっている子供たちは親世代とは全く異なる環境で育っています。

今どきの子供たちがスマホで何をしているのか、ほとんどの親世代にはわかりません。

この本では子供たちがスマホでどんな事をしているのかを具体的に解説しています。

その内容の概略は以下の通りです。

パート1:子供のスマホデビューについて

パート2:女子中学生に人気のあるSNSについて

パート3:私たちと違うSNSを通じたコミュニュケーション方法

パート4:スマホやSNSの暗部

パート5:スマホとお金について

パート6:スマホ世代の実像を理解するのに役立つ各種のデータ

各種データの中には彼らがよく使う用語がリストアップして解説してあり、大変参考になりました。

お子様をお持ちのお父さんお母さん、子供にスマホを買い与えるべきかどうか迷ってる方はもちろん、そうでない方にとってもとても参考になると思います。

2021年7月 3日 (土)

暁天の星

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幕末、徳川幕府は開国を求める欧米諸国と様々な条約を結んだが、そのほとんどは我が国に不利な不平等条約だった。

明治政府はこの不平等条約を改正すべく条約改正交渉を進めたがなかなか進展しなかった。この小説の主人公・陸奥宗光は徳川御三家の一つ・紀州藩士の生まれであったが、脱藩し尊王攘夷の志士となった。

脱藩浪人となった陸奥宗光はその後、坂本龍馬が設立した海援隊に所属し、それが彼の運命に大きく影響を与えたようです。

明治になって陸奥は新政府に出仕し外交官や外務大臣などとして、不平等条約の改正に取り組むことになります。

幕末から明治時代にかけての日本の歴史の動きを条約改正に挑む陸奥と彼の妻・亮子の姿を通して描かれています。

物語は日本が日清戦争に勝利し、陸奥が下関で講和交渉に臨むところで終わり、作者の逝去により未完となっています。

 

この本には、「暁天の星」のほかに短編「乙女がゆく」が収録されています。これは、龍馬の姉の乙女が主人公の物語です。

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