人はなぜ騙されるのか
「人はなぜ騙さるのか」という題名のこの本は、簡単に超能力を信じたり、あるいは如何にも数学的に正しそうなひっかけ問題に引っかかったり、インチキなカルト宗教にのめりこんだりする現象について書いた本です。
世の中には進歩した現代科学をもってしても説明できないことがあります。
だからと言って、超常現象だと思ったり、幽霊が存在すると信じてしまうのは間違っています。
この本には、過去に超能力者を自称した人たちの暴かれた騙しのテクニックの例がたくさん載っています。
以前テレビ番組で不可思議現象として紹介されたダウジング(棒を持って移動すると地下に水道がある場所で棒が特別の動きをする)現象は、その謎が19世紀にすでに解明されていたということが書かれていました。
そのテレビ番組では、解明されていない不思議な現象として放送していました。
また、地動説や進化論は現代では、誰でも知っていることだと思いますが、キリスト教(カトリック)では天動説を唱え天地創造説を信じる人たちがいます。
最近でも、敬虔なキリスト教(カトリック)信者が多い米国のある州では進化論を教えた高校教師が裁判で有罪になったというようなことがあるそうです。
そんな、宗教と科学という、対立する問題についてもたくさん書かれています。
科学の進んだ現代でも、「心霊治療」に何百万もの金を貢ぐ病者、「霊視」番組に何千万もの製作費を投じているテレビ局、「水子の背後霊が憑いている」などと言われ「除霊」と称して高価な商品を買わされたり、法外な祈祷料を要求されたりする、などの事例がいまだに後を絶ちません。
また、「オレオレ詐欺」などにみられるように、人は意外に簡単に騙さてしまうようです。
そんな騙されやすい人間のことが様々なエピソードを交えて描かれています。、
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