タックス・イーター
国民の税金を食い荒らし、富を奪い取る者、政治と経済に隠然たる力を及ぼし、法を逆手に取りながら文明の対価である税を掠めてゆく・・・、それがタックス・イーターである。
そしてタックス・イーターは日本経済の屋台骨を蝕んでいく。
日本の予算制度は国民の税金に群がり私腹を肥やす我利我欲の亡者、シロアリに食い荒らされているとしか言いようのない実情にある。
そして、タックス・イーターの実態は極めて複雑かつ不透明であるという。
タックス・イーターは、政府予算に群がり、財政投融資に群がり、国債に群がる。
脱税、租税回避のように「課税逃れ」で国も税金を蝕む者たちもいれば、「租税特別措置」をターゲットにする蚕食者もいる。
税に群がるタックス・イーターは族議員、官僚、そして業界団体ががっちりタッグを組んで予算を既得権益として群がっている。
相次ぐ行政改革にもかかわらず、タックス・イーターとの闘いには終わりがない。
また、多国籍企業によるタックス・ヘイブンを利用した租税回避も究極のタックス・イーターと言える。
これらタックス・イーターたちをのさばらせない為には、われわれ国民(納税者)が税金について関心を持ち、きびしく監視し、政治に反映させていくしかない。
それにしても日本の税金と予算の仕組みの複雑さはこのような本を読めば読んでも全くわからない。
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