« 日本の10大新宗教 | トップページ | 無私の日本人 »

2016年6月10日 (金)

代行返上

Photoこの本は日本の年金問題を取り上げた小説です。

年金については、若い人達には実感がわかず、理解している人は少ないでしょうし、私のような高齢者でも50代半ば頃、定年が近づいて年金セミナを受けて初めて大まかな仕組みがわかったものです。

この小説の中では、大手信託銀行の社員が主人公で、厚生年金に関わる人や、年金を実際に運用するファンドに関わる人などが登場します。

そして、主人公の妻や、主人公にしつこく付きまとうジャーナリストの女性などを通して働く女性や夫婦の問題も絡んできます。

この小説が書かれた当時(2003年頃か)、騒がれていた厚生年金の代行返上の問題を中心に年金問題がわかるようになっています。

と言っても、年金問題はやはり解りづらい難しいことに変わりはありません。

年金問題は当事者である我々会社員の重要な問題です。

しかし現実には、この小説の中で語られているように、当事者の知らないところで国と企業の都合で勝手に書き換えられ、帳尻を合わせる為に都合よく処理されています。

当時、問題となった「消えた年金」を始め様々な問題は、正しく処理が終わったかどうかわかりません。

それがわかるのはずっと先、自分が年金を受け取る時かもしれません。

「消えた年金」などは気づくでしょうが、国や企業の帳尻合わせの結果、受け取る年金の額が少し減ってしまったようなケースでは、一生気づかないままかもしれません。怖い話です。

年金の受給開始が近い方はもちろん、お若い方も一度このような小説を読んでみるのが良いでしょう。

« 日本の10大新宗教 | トップページ | 無私の日本人 »

小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 代行返上:

« 日本の10大新宗教 | トップページ | 無私の日本人 »