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2016年4月

2016年4月30日 (土)

神隠し

Photo「神隠し」と言う題名のこの小説、主人公はロサンジェルスに住むクレッグという名前のアメリカ人。 

クレッグはLAジャーナルという新聞のリビング欄を担当する新聞記者である。

ある日ロサンジェルス空港の職員から、誘拐事件が起きたとの電話があり、社会部の記者が不在だったため、クレッグが行くことになった。 

この日、空港では悪天候の為、遅延や欠航が相次ぎ最悪の混雑だった。 

そんな折、ミッチェルという女性が空港のセキュリティ・チェックでひっかり身体検査を受けている間に連れていた8歳のケントという名の子供がいなくなってしまったのだ。 

空港職員や警察が空港内をくまなく探してもケントは見つからず、また、空港から外へ出た痕跡もなかった。 

空港内は出入りが厳重にチェックされており、完全な密室状態であった。 

その密室の中で8歳の子供が忽然と消えてしまったのだ。まさに神隠しにあったように。 

クレッグと彼の後輩のクリスはこの神隠しの謎にいどむのだが、物語はクレッグの過去と、被害者ミッチェルの家庭の抱える問題がからみ、謎は深まるばかりであった。

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2016年4月22日 (金)

F2の科学

F2日本の空を守る航空自衛隊に2000年より配備が始まった国産戦闘機F-2について書かれた本を紹介します。

F-2は、日本の防衛に最適化するべく対艦、対地戦闘能力を備えたマルチロール・ファイター(多用途戦闘機)です。

F-2は米国のF-16をベースにしていますが、開発の主契約者は三菱重工業であり、優れた日本の技術をたくさん取り入れた国産戦闘機なのです。

この本ではこのF-2の秘密を科学的に解説しています。

見開きの各ページには多数の写真やイラストがありわかりやすく説明されています。

といっても専門用語が多く、なじみのない方にはわかりにくいかも知れません。(一応、用語解説などもあるのですが)

そして、F-2の機体の説明の他、装備される機器やミサイル、それから、F-15やF4ファントム、F104、F86などF-2につながる以前の戦闘機にも触れています。

 

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2016年4月15日 (金)

真田三代

Photo今年のNHK大河ドラマは「真田丸」です。

そういうわけで、本屋さんには「真田丸」に関する本がたくさん並んでいますね。

例年、このブログで大河ドラマの原作とか、ガイドブック、あるいは新作の小説などを読んで紹介しています。

今年は、ガイドブックや小説ではなく「真田三代」を史実に忠実に書いたとされるこの本をひもといてみました。

「真田三代」とは、真田幸綱(幸隆)、真田昌幸、の二代と、昌幸の子、真田信幸(信之)と信繁(幸村)兄弟のことです。

この本の「はしがき」に、戦国時代に彗星のごとく登場し、幾多の滅亡の危機を乗り越え、ついには大名へと成長した真田氏をなるべく史実に忠実に概観することを目指したと書いてあります。

これで、私も1年間大河ドラマを余裕を以て観ることができます。

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2016年4月 8日 (金)

イエスの遺伝子

Photo_4天才的遺伝子学者のトム・カーターが、人間の設計図ともいえる遺伝子の内容をすべて解析する装置を開発した功績によりノーベル賞を受賞した。

授賞式の会場を出たカーターは暗殺者による銃撃を受け、彼の妻が命を落とした。

検死解剖により、彼女が脳腫瘍を患っていたことがわかる。

自分の母親も癌でなくしているカーターは八歳になる娘のホリーの遺伝子を解析し、ホリーも遺伝子の欠陥により、発病まで時間が無いことを知った。

しかし娘の病は現在の医学では効果的な治療法がないのだ。

その時、カーターはとんでもないことを思いついたのだった。

それは、奇跡の治癒能力を持っていたとされるイエス・キリストの遺伝子の謎を解くことだった。

ひたすらに娘の命を救おうとするカーターは、彼らの研究は神を冒涜するものだとする秘密の宗教団体の指令により暗殺リストに載せられたのだ。

そしてカーターを付け狙う暗殺者の謎が解き明かされて・・・・・・。

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2016年4月 1日 (金)

至誠の人 楫取素彦

Photo昨年(2015年)のNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」にて描かれた楫取素彦(小田村伊之助)のことを書いた本です。

小田村伊之助は長州藩に儒者の家に生まれ、朱子学を学び明倫館にて儒学を教えていました。

吉田松陰とも交流があり、幕末の尊王攘夷の思想に基づき薩長連合による討幕に貢献し、明治政府にて参与となりました。

その後、長州藩主毛利敬親の要請により参与を辞し長州に戻ったのです。

そして、楫取素彦は足柄県参事を経て、明治7年に熊谷県権令に就任し、明治9年に熊谷県を2分割してできた群馬県の県令となるのです。

そして「花燃ゆ」で描かれたように楫取素彦は群馬県令として産業と教育に力を入れました。

副題にあるように「至誠の人」と慕われるその人柄は儒学に基づく信念なのか、ドラマを見て感動を覚えました。

その至誠の人柄が群馬県民にも伝わり、明治17年に楫取素彦が元老院議官に転任する為に群馬を去る時には数千人が沿道に出て別れを惜しむほど官民に慕われていたということです。

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