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2015年10月 1日 (木)

下流老人

Photoこの本によれば、「下流老人」とは文字通り、普通に暮らすことができない”下流”の生活を強いられている老人を意味する造語であるという。

 

具体的には、下流老人を「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義している。

下流老人は、いまや至るところにいる。

日に一度しか食事をとれず、スーパーで見切り品の惣菜だけを持ってレジに並ぶ老人。

生活の苦しさから万引きを犯し、店員や警官に叱責される老人。

医療費が払えない為、病気を治療できず自宅で市販薬を飲んで痛みをごまかす老人。

誰にも看取られることなく、独り静かに死を迎える老人・・・・・。

これらの高齢者の姿は、下流老人のほんの一端である。

この本によれば「日本人の9割は、他人ごとでは済まない」のだそうである。

生活困窮者は異口同音に「まさか自分が・・・」と・・・。

正社員の仕事を辞め、親の介護・・。 病気、事故による高額な医療負担。認知症+1人暮らし+悪徳業者・・・。非正規労働は下流に直結する。

下流老人が増えるのは国の制度上の問題でもあり、早急な対策が必要であるとして制度や政策に対する著者からの提言が書かれている。

同時に、下流老人にならないために個人レベルでできる事、備えておくことなども書かれている。

先日、新聞の週刊誌の見出し広告の記事に「下流中年」という言葉が出ていた。

現在、「老人」になる前の「中年」の時点で「下流」に陥る事態が増えているという。かつての「一億総中流」と言われた時代は遠い過去となってしまったようだ。

この本は、高齢者の方、高齢者になろうという年代の方のみならず、中年、そして若い方にとっても、今や必読の書と言えるのではないでしょうか。

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