沈みゆく大国アメリカ
この本は以前紹介した「沈みゆく大国 アメリカ」と題名は同じだが副題に〈逃げ切れ!日本の医療〉が付いていて前作の続編のようです。
前作はオバマケアの実態などアメリカの医療問題についてその抱える問題を提起した内容でした。
本作「沈みゆく大国 アメリカ〈逃げ切れ!日本の医療〉」は、オバマケアで莫大な利益の源を手にした米国巨大資本(製薬業界、保険業界、そしてウオール街)が次なるターゲットとして狙っている日本の医療の未来に警鐘をならすもののようです。
世界が絶賛する日本の国民皆保険に私達が無関心でいるすきに、他国を次々に食い物にしてきた米国発の強欲資本主義の魔の手がじわじわと伸びているのです。
この本では巨大な資本力を背景に政治家、学者、そしてマスコミを操り、国民の知らないうちに、アメリカのように金持ちでなければまともな医療を受けられないような国にされてしまうかもしれないのです。
政府が差し出す「医療費」データのトリックやマスコミの操作により行われる医療と介護報酬の切り下げにより医療や介護サービスの質を徐々に低下させているのです。
拝金主義の高額な民間の医療保険しかなく、高額な医療費のアメリカでは「いのちの沙汰も金次第」という現実だといううのです。
米国の現状とその手口を知ると、今日本を狙っている強欲資本主義のおそろしさに震えが止まりません。
私は1人でも多くの国民の皆さんにこの本を読んでもらいたいと思うのです。
そして日本のすばらしい国民皆保険の制度を強欲な米国資本主義の魔の手から守るために政治家に正しく働きかけることが必要なのです。
TPPにより日本の医療に市場原理が導入される恐れもあるのに、その中身は我々国民にも政治家にも知らされていないのです。
国民の無知こそが強欲資本主義者達につけ入るすきを与えるのです。
この本では、今ならまだ間に合うと言っています。
是非この本を読んで日本の医療を守ろうではありませんか。
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