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2015年6月 5日 (金)

Photo新潟県の田舎町の地主の意造は清酒の蔵元の二代目でもある。

意造の妻・賀穂は八人の子をみごもるが、死産・流産・早逝ですべてを亡くしている。

九番目の子供には逞しく生きてほしいという祈りを込めて女の子には似合わぬ「烈」という猛々しい名前を付けた。

烈の養育には病弱な賀穂に代わって、独身のまま実家にとどまっていた賀穂の妹の佐穂に委ねられた。

すくすくと成長する烈であったが、小学校入学直前に夜盲症であることがわかる。

それは、いずれは失明に至る不治の病であった。

物語は古き因習の残る大正時代から昭和初期の時代を背景に雪深き越後を舞台に綴られていく・・・。

(以下、下巻に続く)

Photo意造の妻・賀穂が亡くなり、新しい妻・「せき」との間に生まれた男児は酒造家の跡取りとして意造の期待のもと育てられていた。

ところが4歳の時に突然事故で亡くなってしまった。

跡取りを失った意造は意欲を失い酒蔵を閉めてしまった。

だが、烈はそんな意造に酒蔵を続けるよう説得する。

そして烈は酒蔵を自分が継ぐという強い意志を告げる。

烈の言葉を、子供のたわごとと相手にしない意造であったが、列の熱烈な思いは徐々に意造の心を動かしていく。

そして、18歳になった烈の心に芽生える恋心・・・・。

失明という運命と闘い、ひたむきに、愛と情熱をつらぬいた女性・烈の物語は、久々に読んだ感動の物語であった。

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