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2014年3月

2014年3月29日 (土)

草枕

Photo「神様のカルテ」の主人公「栗原一止」は明治の文豪「夏目漱石」の小説「草枕」を愛読するという一風変わった青年医師でした。

そこで今回その「草枕」を読んでみました。

主人公は画家。その画家が熊本県の海に面したひなびた温泉宿に宿泊し、そこでの出来事を描いた物語です。

時代は明治の終わり、日露戦争の頃のお話です。

世知辛い現代とは違って実におおらかでのんびりとした時代のように思えます。

冒頭の部分を紹介すると、

〈山道を登りながらこう考えた。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこに人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所に引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。〉

このあたりは比較的わかりやすいのですが、全体として内容がむずかしく、芸術論の独白などが続き理解しづらいですね。

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2014年3月22日 (土)

神様のカルテ2

Photo先に紹介した「神様のカルテ」の続編である。

プロローグでは夏目漱石の「草枕」を愛読する内科医の栗原一止と妻ハルが冬の美ヶ原を訪れるシーンが描かれる。

めったに見ることない冬の美ヶ原から眺める信州の山々の風景描写には思わず日常を忘れてしまうほど。

そして24時間365日対応の本庄病院での凄まじい日常が始まる。

そして四月、東京の大病院からやって来た新任の医師は、なんと一止と大学同期の進藤辰也であった。

喜んだ一止だったが、着任後の進藤に病棟内に悪評が立つ。

救急病院の日常の中にそこで働く人たちが遭遇する様々な出来事、医療現場の現実を目の当たりにする。

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2014年3月15日 (土)

だまされる脳

あなたは幽霊の存在を信じていますか?Photo_2

私は幽霊は人の心がつくり出した想像の産物であり、実在しない幻のようなものであると信じています。

しかし、世の中には幽霊の存在を信じている人もいますし、実際に幽霊を見たという体験をしたという人もいます。

以前から、どうして人は幽霊を見るという体験をするのか不思議に思っていました。

最近発売された「日経サイエンス」2014年2月号の特集「だまされる脳」の記事の中に私が疑問に思っていたことが書かれていました。

記事のプロローグの部分に次のように書かれていました。

〈世の中には、幽霊や超能力といった、常識では説明できない不思議な現象を実際に見たと思ったり、信じたりする人が結構多い。また、世間には様々な陰謀論があふれており、これを真に受ける人も少なくない。

これらに人々がたやすく「だまされて」しまうのは、彼らの考え方に問題があるからではなく、人間の脳には元々、超常現象などを見るようにできているらしい。限られた情報から素早く結論を出すという、生物としての生存に不可欠な脳の働きによって、時に存在しないものを誤って検出し「見て」しまうことがある・・・・・。〉

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2014年3月 1日 (土)

播磨灘物語

Photo播磨灘物語(一)

この「播磨灘物語」は今年(2014年)のNHK大河ドラマの「黒田官兵衛」を司馬遼太郎さんが書いた時代小説である。

私が購入した講談社文庫では全4巻となっている。

今回はその第一巻である。

物語は官兵衛の曽祖父の黒田高政のあたりから書かれている。

黒田高政は琵琶湖の北東あたりになる近江黒田村に居たのであるが、都合あって近江を出て流浪した。

そして、官兵衛の祖父重隆の時に姫路に移り住むことになった・・・・・・。

黒田官兵衛は木下藤吉郎の軍師として大河ドラマでしばしば登場するのでその活躍はよく知られている。

だが、この小説の第1巻では木下藤吉郎と出会う前の黒田官兵衛が書かれており、黒田官兵衛がどのようにして、あのようにりっぱな軍師になったのかというところがとても興味あるところだ。

Photo播磨灘物語(二)

官兵衛は信長に会うために岐阜をめざした。

官兵衛は信長と接見し、そこで信長に木下藤吉郎のもとへ行くように言われた。

この時期、対毛利外交は藤吉郎が担っていたのだった。

こうして官兵衛は藤吉郎との濃密な関係が始まることになる。

播州での信長方の戦いは一筋縄ではいかない戦いの連続であった。

上月城の戦い、三木城での戦、とつらい戦が続く。

そんな中で、官兵衛の活躍が藤吉郎、そして信長からの信頼を得るようになる。

そんな時、信長の信頼を得ていた荒木村重の謀反のうわさが流れる・・・。

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