蹴りたい背中
小説「蹴りたい背中」は、皆様ご存じかと思いますが2003年頃の芥川賞受賞作品です。
この時は金原ひとみさんの「蛇にピアス」と同時受賞でした。
「蛇にピアス」の方は以前読みましたが、この綿谷りささんの「蹴りたい背中」はつい読みそびれていました。
今回たまたま本屋で目についたので読むことにしました。
主人公は仲間とグループになることが嫌いな女子高校生、ハツ(長谷川初実)、とモデルのオリチャンの熱狂的フアンの同級生にな川(蜷川智)とのちょっと微妙な付き合いが描かれています。
本のタイトルから蹴りたい背中とはどんな(誰の)背中なのかということが気になるのですが、なかなか難しいところがありました。
巻末の解説を読んでなんとなく納得できたと思います。
作者の「綿谷りさ」さんは当時19歳ということで、高校生活の記述は細かく、この頃の高校生の生活と考えていることの一端がそれとなく感じられていて面白いと思いました。
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