大往生したけりゃ医療とかかわるな
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書 名:大往生したけりゃ医療とかかわるな
著 者:中村仁一
発行所:株式会社 幻冬舎
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この本には現代の医療に対する痛烈な批判が書かれており、高齢者となったら、いずれ迎える死への心構えとなすべき準備などについて書かれている。
基本的には高齢者に対する医療にかかわる内容だと考えていいだろう。副題として「自然死のすすめ」となっている。
特にこの本では高齢になるほどかかりやすい”がん”について、著者の経験をもとに解説してある。この本を読むことで”がん”に対する考えが変わるかもしれません。
著者の略歴は、以下のとおりです。
1940年長野県生まれ。京都大学医学部卒業。医師。財団法人高尾病院院長、理事長を経て2000年2月より、社会福祉法人老人ホーム「同和園」付属診療所所長となる。主な著書に「老いと死から逃げない生き方」などがある。
以下、この本の内容を章別にごく簡単にまとめましたので参考にしてください。
第一章 医療が”穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
これらの章では、医療に対する思い込みや誤解について説き、介護が老人の自然な死を妨げ、患者の苦しみを増大していると、多くの例をあげて書かれている。
第三章 がんは完全放置すれば痛まない
この章では「死ぬのはがんに限る」と説いている。その理由として、がんはぽっくり死ぬのではなくじわじわと弱っていくこと、それから、比較的死の直前まで意識清明で意識表示が可能であることをあげている。
第四章 自分の死について考えると、生き方が変わる
この章では氏が発足させた「自分の死を考える集い」について語り、生きているうちに、死についてよく考えることの重要性について書かれている。
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
この章では、高齢者に対する健康と医療とのかかわり方を説いている。
終章 私の生前葬ショー
この章では著者の生い立ちから、仏教とのかかわりなどについて述べられている。
以上。
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