項羽と劉邦
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書 名:項羽と劉邦
著 者:司馬遼太郎
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秦の始皇帝が中国大陸を統一し戦国時代に終止符をうって絶対政権の下に置いたのは紀元前221年のことである。 始皇帝はこの国に中央集権という制度を持ちこみ、法をもって国と人民を統治しようとした。始皇帝は自身がいかに偉大であるかを示すためにしばしば天下を巡幸してまわった。
そんな皇帝の巡幸を目撃した人々の中に2人の男がいた。
その1人は劉邦。彼はこの地上最大の権力者の行列が道路上をしずしずと移動していくのを見、その壮観に打たれた。劉邦はつぶやいた「大丈夫、当ニ此ノ如クナルベキナリ(男はこうなきゃだめだ)」。
もうひとりは項羽。彼は、この行列を見て「彼取ッテ代ルベキナリ」と大声で叫んだ。
そして、この2人はいつか秦帝国を倒し、互いに覇を争うことになる。
「項羽と劉邦」
この司馬遼太郎作の小説は私が最も好きな本のひとつである。項羽と劉邦、この対照的な性格を持つ2人の戦いの物語は、天下を制する“人望”とは何かを教えてくれる。
「背水の陣、「四面楚歌」などの故事成語の元になった数々のエピソードの時代を司馬遼太郎氏のこの物語で読んでみませんか? 新潮社文庫では(上)(中)(下)3巻になっています。
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